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2012

0725
白い兎と黒い兎。

二匹はいつも一緒。

今日も、二匹の元に一冊の絵本。

絵本の題名は「イチブンノゼロ」


誰も人より多くあっちゃいけない。

誰も人より少なくてもいけない。

だから皆一人分。
そんな村の二匹の兎。


男の子兎は心さえ一人分。
だから二つはちょっと入れない。
困っても支えないし
支えられようともしない。
それがルールだから。

一方、女の子兎は心さえ皆の為。
時折なくし物をして困ってる
仲間を見たら、見つけたふりをして
自分のを差し出してあげました。
皆がルールを破らないように。

男の子兎はある日
なくし物をしました。
けれど、案の定誰にも頼らず
考えてばかり。

それに気づいた女の子兎は
なくし物をまた自分の分から
差し出して見つけたふりをして
渡してあげました

初めての優しさに触れて
男の子兎は女の子兎に
恋をしました。

何かできないか考えては
下手くそなりに
女の子兎と話をしたり
出かけに連れてったり

だけど、ある日
女の子兎が物をあげすぎて
皆より少ないことが
ばれてしまいました

ルールを破ったら
村をでなくてはいけません

村を出なくてはならなくなったのを知り
村の皆は女の子兎の家に押し入り
足りないものを奪って行きました

おかげで、女の子兎の家は
すっからかん

そこにはただ一匹
傷だらけになって
今にも死にそうな
女の子兎がいるだけ

男の子兎は言いました
「僕が全部あげる。」

女の子兎は言いました
「だめだよ、0になっちゃうから」

すると男の子兎は
「なら僕らで
半分ずっこしよう
それならばれないよ
大丈夫。」

涙を浮かべ笑顔で女の子兎は
「1を0でわっちゃだめ。
答えは0だもの。」

そう言うと最後
女の子兎は一枚の紙を手渡して
そのまま眠るように
死んでしまいました

その紙には、
「大好き、気持ちを渡せて良かった。

1×0=0 1÷0=0
だから一緒には
いられない。

でも

1+0=1 1-0=1
思いは受け取っても
あなたは1。
私が居なくなっても
あなたは1。
0で良かった。」

男の子兎はその紙と一緒に
彼女を埋めてあげました

0になった彼女の
死んだ場所からいつしか
1つの花が生まれるように」

彼女はちゃんと
一つの陽だまりの中にいた事を
証明する為に




絵本を読み終えた二匹は
なんだか悲しくなりました

黒い兎は言いました
「0なんて事は無かったのにね。
気持ちが合わさったら
結局2だと思うし。」

白い兎は言いました
「んーん。
気持ちはどんな事があっても
結局は1なんだと思うよ。」

白い兎が気づいた事

気持ちは一つに重ならない事
誰かの為にしようとしても
結局は自分の為になっちゃう
本当は自分が笑いたいだけ
その為に相手が笑っている
その事が大事なだけ

本当の気持ちってなんだろう

好きって
こんなに独りよがりなものなの?

「本当の優しさってなんだろう。
優しくなりたい。
でもなり方分からなくなっちゃった。どうしよう。」

白い兎は頭がどうかしそうで
必死に抱きついて
黒い兎にしがみついて

黒い兎は言いました

「きっと僕だけじゃダメな事。
君との間で成り立つもの。
優しさなんて形はないし、でも。」

「きっと、知らないうちに。
もう、僕と君とで作ったよ。」

二匹の立つその場所に
木漏れ日

まるで二匹で
一つの陽だまりの中に
そう、いるようでした

その後、
黒い兎はいつもの様に
頭を撫でて

「考えすぎ」
と笑いました

笑ってくれたおかげで
白い兎も笑えました

白い兎と黒い兎

二匹はいつも一緒

聞こえない様に
白い兎がひとりごと

「ありがとう。大好き」
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