2012
白い兎と黒い兎。
二匹はいつも一緒。
そんな二匹のもとに一冊の絵本が届きました。
その絵本の題名は「アヤツリー」
絵本に登場するのは一本の大きな木。
その木に近づくものに根を絡ませて、
自由を奪うのですが。
最後は操るのに夢中になり過ぎて、その木は段々と痩せこけて。
悪者の木はやがて枯れてしまう。
そんなお話でした。
黒い兎は言いました。「木が枯れて皆が助かって良かった。」
白い兎は黙ったまんま。
何もしてない黒い兎は首をかしげました。
それからというものです。
「これここおいて置く?」
「今日のご飯は何?」
「なんかとってくるものある?」
黒い兎は聞きました。
だけど、返事はありません。
ただふわふわの白い指で。
黒い兎に指差して、あれこれそれ。
黒い兎はそれを見て、
どうしたのだろうと思いました。
何か悪い事したのかな。
悲しませるような事言ったかな。
黒い兎の頭の中は、もうぐっちゃぐちゃで大変です。
そうしている間に夜になりテーブルにはいつものご飯。
無言で座る白い兎。
無言で座る黒い兎。
黒い兎は言いました。「どうして喋ってくれないの?」
だけど、白い兎は無言のまんま。
二匹はただただ、もくもくと。
出された料理を、もぐもぐと。
美味しいはずの料理なのに。
大好きな人参のシチューなのに。
なんだかとっても味気無いのです。
すると、白い兎が言いました。「もう限界。こんな辛いの耐えらんない」
訳が分からないのは黒い兎。
かける言葉も見当たりません。
白い兎が持ち出したのはアヤツリーの絵本。
白い兎は言いました。「この木は悪者なんかじゃないわ。ただきっと寂しかったのよ」
その後白い兎が言うには
この木は本当は友達が欲しかっただけ。
でも言葉が話せないから。
その場から動けもしないし。
だから根っこを絡ませて自分の側にいて欲しかった。
何より大事だったから、自分の事も忘れて。
そして、枯れて朽ちるまで。
喜びも悲しみも楽しみも寂しさも。
伝わらなければ意味が無い。
言葉にしないと伝わらない。
白い兎はそう思ったのでした。
白い兎は言いました。「ごめんね」
黒い兎は立ち上がり、白い兎のそばに寄り。
白く震えるその肩に触れ。
頭をそっと撫でました。
おでこにそっとキスをして。
「よく頑張ったね」
仲直りして食べはじめた人参のシチュー。
それはちょっぴりしょっぱくて、涙の味がしたそうです。
その夜、二匹が眠るとき。
黒い兎は何も言わずに白い兎の手をとってにこっと笑いました、言葉がなくても伝わる物だってあるんだよって。
だから安心してねって。
白い兎と黒い兎。
二匹はいつも一緒。
仲良しなのです。
二匹はいつも一緒。
そんな二匹のもとに一冊の絵本が届きました。
その絵本の題名は「アヤツリー」
絵本に登場するのは一本の大きな木。
その木に近づくものに根を絡ませて、
自由を奪うのですが。
最後は操るのに夢中になり過ぎて、その木は段々と痩せこけて。
悪者の木はやがて枯れてしまう。
そんなお話でした。
黒い兎は言いました。「木が枯れて皆が助かって良かった。」
白い兎は黙ったまんま。
何もしてない黒い兎は首をかしげました。
それからというものです。
「これここおいて置く?」
「今日のご飯は何?」
「なんかとってくるものある?」
黒い兎は聞きました。
だけど、返事はありません。
ただふわふわの白い指で。
黒い兎に指差して、あれこれそれ。
黒い兎はそれを見て、
どうしたのだろうと思いました。
何か悪い事したのかな。
悲しませるような事言ったかな。
黒い兎の頭の中は、もうぐっちゃぐちゃで大変です。
そうしている間に夜になりテーブルにはいつものご飯。
無言で座る白い兎。
無言で座る黒い兎。
黒い兎は言いました。「どうして喋ってくれないの?」
だけど、白い兎は無言のまんま。
二匹はただただ、もくもくと。
出された料理を、もぐもぐと。
美味しいはずの料理なのに。
大好きな人参のシチューなのに。
なんだかとっても味気無いのです。
すると、白い兎が言いました。「もう限界。こんな辛いの耐えらんない」
訳が分からないのは黒い兎。
かける言葉も見当たりません。
白い兎が持ち出したのはアヤツリーの絵本。
白い兎は言いました。「この木は悪者なんかじゃないわ。ただきっと寂しかったのよ」
その後白い兎が言うには
この木は本当は友達が欲しかっただけ。
でも言葉が話せないから。
その場から動けもしないし。
だから根っこを絡ませて自分の側にいて欲しかった。
何より大事だったから、自分の事も忘れて。
そして、枯れて朽ちるまで。
喜びも悲しみも楽しみも寂しさも。
伝わらなければ意味が無い。
言葉にしないと伝わらない。
白い兎はそう思ったのでした。
白い兎は言いました。「ごめんね」
黒い兎は立ち上がり、白い兎のそばに寄り。
白く震えるその肩に触れ。
頭をそっと撫でました。
おでこにそっとキスをして。
「よく頑張ったね」
仲直りして食べはじめた人参のシチュー。
それはちょっぴりしょっぱくて、涙の味がしたそうです。
その夜、二匹が眠るとき。
黒い兎は何も言わずに白い兎の手をとってにこっと笑いました、言葉がなくても伝わる物だってあるんだよって。
だから安心してねって。
白い兎と黒い兎。
二匹はいつも一緒。
仲良しなのです。
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