2012
白い兎と黒い兎
二匹はいつも一緒
二匹のある秋の夜のお話
今日はとっても大事な日
黒い兎の誕生日なのです
朝から白い兎は大忙し
美味しいご飯に飾り付け
あれをここに
これをそこに
黒い兎は言いました
「何かお手伝いしようか?」
白い兎は言いました
「主役は動いちゃだめ!」
黒い兎の左をぐるぐる
黒い兎の右をぐるぐる
行ったり来たり
来たり行ったり
大忙しに頑張る白い兎
なんだか嬉しかったけど、
でもなんだかくすぐったくて、
黒い兎はお散歩に出かけました
しばらくして、お家に帰ってくると
お家の中はとっても綺麗
キラキラ光るどんぐりのランプ
紅い落ち葉と黄色い落ち葉
お花も少し摘んで来て、テーブルに飾り付け
美味しそうなご馳走
全部が全部白い兎の気持ちで
だから余計に輝いています
白い兎は言いました
「お誕生日おめでとう!」
黒い兎は言いました
「朝から沢山ありがとう」
この日の為に作った料理とリンゴのジュース
どれもこれも美味しくて全部黒い兎の大好物
白い兎は美味しそうに食べる黒い兎を見て涙が出るほど嬉しく思いました
と、その時
白い兎はプレゼントを用意してない事に気づきました
いそいでいそいで準備に一生懸命で、
大事なプレゼント、忘れてました
本当は手紙を書こうとか
本当は絵を送ろうとか
喜んでくれてる顔は嬉しいけれど
でも形に残らないのが寂しくて
それになんだか悔しくて
白い兎は言いました
「ごめんね、プレゼント、忘れちゃった。」
すると、黒い兎は立ち上がり
ふわふわする白い兎を撫でながら
手をとって、外に連れ出しました
外はちょっと肌寒く、風が囁いていました
しばらく歩いて着いた場所
ちょっと小高い丘の上
雑木林と、石ころの散らばりを見ると多分あんまり知られていない場所
黒い兎は言いました
「ねぇ、あれ見て」
指差した先を白い兎は見てみました
そこに広がるのは大きな海
続けて黒い兎が言いました
「ここはね、不思議な場所なんだ。誰にも内緒の僕の隠れ家」
黒い兎が言うにはこうでした
ここに来ると葉っぱが話しかけてくれる
風が話しかけてくれる
星が話しかけてくれる
なんだか沢山の声に包まれる
海に映る月、空と交わってまるで空に沈んでるみたい。ソラニシズム。
サカサマの世界。起こるはずのない事が起こる世界。
そんなことを考えるとなんだかワクワクするんだよ、って。
もぞもぞと黒い兎は握った手の中からどんぐりのネックレスを取り出しました。
それは、一生懸命朝から頑張ってる白い兎の為に作ったものでした。
散歩の間にこっそりと。
黒い兎が言いました。「普通にあげたら怒るだろ?でも、ありがとうを伝えたくて。だからサカサマの世界のここでなら、ね?渡しても良いかなって…って、あり?」
横にはすやすや眠る白い兎。
優しい風がその白い毛を優しく包み、
華奢だけど大好きな黒い兎の胸の中。
朝から動いて疲れてしまって、白い兎はいつのまにか寝てたのです。
黒い兎はくすっと笑い、白い兎にそっとネックレスを付けてあげました。
海には空に沈む月と二人がキラキラと映っていました。
その夜おんぶで白い兎を連れて帰った黒い兎。
次の日は疲れてなかなか起きれなかったみたい。
白い兎に起こされて、ネックレスを指差すと
白い兎はにっこり笑って
「ソラニシズム、でしょ?」って。
そう、白い兎は寝たふりをしてたんだって。
白い兎と黒い兎
二匹はいつも一緒
二匹はいつも一緒
二匹のある秋の夜のお話
今日はとっても大事な日
黒い兎の誕生日なのです
朝から白い兎は大忙し
美味しいご飯に飾り付け
あれをここに
これをそこに
黒い兎は言いました
「何かお手伝いしようか?」
白い兎は言いました
「主役は動いちゃだめ!」
黒い兎の左をぐるぐる
黒い兎の右をぐるぐる
行ったり来たり
来たり行ったり
大忙しに頑張る白い兎
なんだか嬉しかったけど、
でもなんだかくすぐったくて、
黒い兎はお散歩に出かけました
しばらくして、お家に帰ってくると
お家の中はとっても綺麗
キラキラ光るどんぐりのランプ
紅い落ち葉と黄色い落ち葉
お花も少し摘んで来て、テーブルに飾り付け
美味しそうなご馳走
全部が全部白い兎の気持ちで
だから余計に輝いています
白い兎は言いました
「お誕生日おめでとう!」
黒い兎は言いました
「朝から沢山ありがとう」
この日の為に作った料理とリンゴのジュース
どれもこれも美味しくて全部黒い兎の大好物
白い兎は美味しそうに食べる黒い兎を見て涙が出るほど嬉しく思いました
と、その時
白い兎はプレゼントを用意してない事に気づきました
いそいでいそいで準備に一生懸命で、
大事なプレゼント、忘れてました
本当は手紙を書こうとか
本当は絵を送ろうとか
喜んでくれてる顔は嬉しいけれど
でも形に残らないのが寂しくて
それになんだか悔しくて
白い兎は言いました
「ごめんね、プレゼント、忘れちゃった。」
すると、黒い兎は立ち上がり
ふわふわする白い兎を撫でながら
手をとって、外に連れ出しました
外はちょっと肌寒く、風が囁いていました
しばらく歩いて着いた場所
ちょっと小高い丘の上
雑木林と、石ころの散らばりを見ると多分あんまり知られていない場所
黒い兎は言いました
「ねぇ、あれ見て」
指差した先を白い兎は見てみました
そこに広がるのは大きな海
続けて黒い兎が言いました
「ここはね、不思議な場所なんだ。誰にも内緒の僕の隠れ家」
黒い兎が言うにはこうでした
ここに来ると葉っぱが話しかけてくれる
風が話しかけてくれる
星が話しかけてくれる
なんだか沢山の声に包まれる
海に映る月、空と交わってまるで空に沈んでるみたい。ソラニシズム。
サカサマの世界。起こるはずのない事が起こる世界。
そんなことを考えるとなんだかワクワクするんだよ、って。
もぞもぞと黒い兎は握った手の中からどんぐりのネックレスを取り出しました。
それは、一生懸命朝から頑張ってる白い兎の為に作ったものでした。
散歩の間にこっそりと。
黒い兎が言いました。「普通にあげたら怒るだろ?でも、ありがとうを伝えたくて。だからサカサマの世界のここでなら、ね?渡しても良いかなって…って、あり?」
横にはすやすや眠る白い兎。
優しい風がその白い毛を優しく包み、
華奢だけど大好きな黒い兎の胸の中。
朝から動いて疲れてしまって、白い兎はいつのまにか寝てたのです。
黒い兎はくすっと笑い、白い兎にそっとネックレスを付けてあげました。
海には空に沈む月と二人がキラキラと映っていました。
その夜おんぶで白い兎を連れて帰った黒い兎。
次の日は疲れてなかなか起きれなかったみたい。
白い兎に起こされて、ネックレスを指差すと
白い兎はにっこり笑って
「ソラニシズム、でしょ?」って。
そう、白い兎は寝たふりをしてたんだって。
白い兎と黒い兎
二匹はいつも一緒
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